2年後の2020年に控えた東京オリンピック。
開催決定当初は歓迎ムードで盛り上がっていましたが、近づくにつれ現実を見据えた意見が多く飛び交っていますね。
まずは季節と気温、そして湿度です。
日程は、2020年7月24日の開会式から、8月9日の閉会式。
ちょうどまさに今、行われます。
関東では暑さのピークは過ぎたとはいわれていますが、そのピークのピークっぷりは相当のものでした。
全国各地でも暑さが原因で死者が出ており、こんな気候の中で競技をやって大丈夫なのか、という声が上がっています。
マラソンや競歩に関しては、競技開始時間を朝の6時や7時にすると言っていますが、いわゆる子供の言い訳というやつでしょう。
いくらなんでもそれで本気で効果があるとは思ってないでしょうから、組織というか国のしがらみってめんどくさいですね。
夏を秋にずらしては、との意見も当然多く上がっていますが、特に野球やサッカーはシーズンの関係があり、簡単には動かないでしょう。
またオリンピックは放映権をアメリカが持っているので、競技開始時間や期間はアメリカの都合によるそうです。
だからアメリカのゴールデンタイムに合わせるため、夜中から深夜にかけて競技があったりするのはそのためです。
大リーグのシーズンのこともありますし、夏以外の開催はほぼありえないでしょう。
そんなオリンピックですが、今話題になっているのがボランティアに関してです。
何万人、何十万人規模で募集しているボランティア、それが集まらないのだとか。
いや、当たり前やろ、普通に考えたらわかるやん、って言いたくなりませんか。
人が死ぬレベルの酷暑の中、おそらく炎天下での作業も多くあるでしょう。
外出警報などを発しておきながら、一方でタダで人を集めて一日中こき使おうとする。
そもそも真夏どうこうではなく、なぜボランティアなのか。
なぜアルバイト募集ではないのか、って話です。
何をどう考えてもおかしいでしょう。
確かにやりがいという点では、これ以上ないぐらいのものが得られると思います。
が、やりがいにはそれに見合うだけの対価や価値が必要。
特にこの夏は全国各地で災害による被害が相次いでおり、お金をかける場所が間違えていませんか、という意見もかなり出ています。
学校へのエアコン設置もまったく進んでいません。
そんな状況で、誰が進んでボランティアに応募するのか。
しかも募集条件が相当に劣悪、いわゆるかなりのブラックです。
最低でも10日ほどの参加で1日8時間拘束、事前の研修もすべて参加。
食事支給は1回のみで、交通費もほぼなしで宿泊場所もすべて各自確保。
これ、誰がいきますか。
いや、そもそも、物理的にどうやっていきますか、という話です。
もうちょっと頭使ったらどうでしょうか。
ボランティア募集CMに広瀬すずを起用するなどしていますが、そもそもそれにかかるお金をアルバイト募集の給料にすればかなり解決でしょう。
CM製作費はもちろんですが、かなりのギャラ払っていますよね。
無償なら無償ってアピールしますもんね。
下手したら億単位のお金が動いていませんか？
そして、さらにそのボランティアに関して面白いことが出てきています。
それが、高校や大学で授業や講義などを調整して、オリンピックのボランティアに回すように、という国の要請です。
どういう思考回路かがもう理解できません。
これはつまり、「本分である学業を差しおいて、死に至るレベルの酷暑の中、タダ働きしろ。」ってことですよ。
もうね、頭の中お花畑を通り越してあっぱれですよ、ここまで言えるとか。
オリンピック競技には正直興味がありませんが、この酷暑やボランティア、それにどう対応していくのかは見ものです。
次はどんな言い訳が出てくるでしょうか。
このままボランティアが集まらなかったら、その解決策はおそらくひとつしかないのではと思います。
それは強制ボランティア参加です。
生贄にされるのは、都内の高校生や大学生たちでしょう。
公立高校はもちろん逆らえないでしょうし、私立もどうでしょう、規模が規模だけにどこまで抵抗できるか。
2年後の夏は今年よりも暑い可能性もありますし、熱中症にかかる生徒続出、はもちろんですが、大会期間中に死者も出るでしょうね。
もちろん、ボランティアの死程度じゃ何も変わらないでしょう。
その程度にしか考えられていないでしょう。
そうじゃなければお金出すか、せめて費用がかからないようにはしますよね。
2年後に都内で高校生を迎えるお子さんがいるご家庭は、都内を離れておいたほうがいいかもしれません。
高校入学を機にどこか違う地域に移り住む、ぐらいのことを視野に入れておいたほうがいいかもしれません。
自分が親ならそうします。
現時点では飛躍しすぎな考えかとも思いますので、このまま杞憂で終わればと思います。