ヨーロッパとアメリカを中心にその市場を拡大させている、クォーン。
通称死のない肉と呼ばれる、人工肉、肉の代替品である。
当然ながら日本ではほとんどなじみはないが、その世界市場は順調に拡大しているようだ。
人工肉、ピンとこないというか、正直なんとも不気味な響きである。
原料となっているのはキノコのタンパク質ともカビともいわれ、その詳細は一般人にはイメージしにくい成分や単語が並べられている。
もちろん市場を拡大させているということはれっきとした食べ物であり、そういった基準に厳しいEU諸国でも広まっていることから、安全性には問題ないのだろう。
世界の人口が増え続け食糧不足が懸念されているが、このクォーンがもっと一般的になれば少しは解決の道が見えてくるかもしれない。
2018年初め、イギリスの食卓に並ぶ肉は、およそ半数が人工肉をはじめとした超加工品であるという報告がなされている。
果たして日本はこれを受け入れられるだろうか。
どちらかというと閉鎖的で保守的な国民性。
それでいて海外のブームには我先に反応して取り入れる。
だが、人工肉、クォーンはどうだろう。
今の若い世代にが大人になるころには、もしかして浸透しているかもしれない。
それまでは、できれば本物に肉を食べ続けられる環境であることを祈る。