今月のはじめごろ、アフリカのモーリタニアで、沿岸部の海底ケーブルが切断され2日間ネット接続ができなくなるという事態が起きました。
その影響で近隣諸国も少なからず影響を受けており、一時混乱状態になったようです。
理由は不明のようですが、大統領選がからんでいるとの声もあるようで、つまりこれは真相は闇の中ということになりそうです。
今やWi-Fiなどのワイヤレス接続が当たり前になっていますが、特に国際間の通信となるとやはり海底ケーブルを経由しています。
ただ場所が場所だけに、常に警備を配置できるわけもなく、安全対策というのはおろそかになっているのが現状。
過去にも切断しようとした疑いがあるとして、ダイバーが逮捕されたケースもあるようです。
インターネットのアクセスが不可能になると、いったいどんな影響が出るでしょうか。
一般家庭ならまだその影響は少ないかもしれませんが、会社となるとメールなどが使えなくなりますし、システム管理にはやはりネットワークも利用しているはずです。
おそらく仕事にならない事態になると思われます。
病院などにも大きく影響が出るでしょうし、軍事関係や政治関係にも多くの影響を及ぼしそうです。

ところでこの海底ケーブル、海底というだけあって、海の底に敷きます。
深さ8,000m以上ある日本海溝では、その海底に沿ってケーブルが敷かれています。
すごいロマンある話ですよね。
世界一深い海溝は、日本からずっと南のフィリピン東部のマリアナ海溝。
その中でも特に深く切り下がっているのがチャレンジャー海淵です。
実にその深さ10,000m以上。
標高8,000mを超すエベレスト山よりも深い、さらにロマンですね。
今回の事件、そこまで大きな影響が出なかったようで幸いです。
とはいえ最悪の場合世界中に影響を及ぼすことになりますし、できる範囲の警戒はお願いしたいところです。