さて本日12月25日はメリークリスマスの日。
クリスマスといえばチキンとケーキがどこに行っても売ってあるものだ。
道行くカップルも、どことなくいつもより楽しそうに見えるのは気のせいだろうか。
さてクリスマスといえば、先にあげたようにチキンにケーキにカップル、あとはサンタクロースなどなど、連想されるものは多くある。
この中でもカップルとサンタクロースから連想できる赤色、これを題材に今日は少し科学的なことを書こうと思う。
いつもと同じ道を歩き同じ電車に乗り、いつもと同じように時間を過ごしているとする。
だがクリスマスが近づくと、なぜかやたらとカップルが目に付くようになることがある。
あっちにもこっちにもむこうにも、気が付けばカップルだらけじゃないか、なんて経験はないだろうか。
またサンタクロースは赤い服、というところから、赤い服を着た人がやたらと目に付く、なんてこともあるかもしれない。
これが今日の表題にある、「カラーバス効果」だ。
英語表記だと、「color bath effect」、bathは浴びるということから、色を浴びるということになる。
つまりは、何かを意識すると、それに関するものがやたらと目に入ってくるということ。
車を買い替えようと考えている人なら、次の候補の車がよく目に付くことだろう。
引っ越しを考えている人なら、引っ越し業者のトラックが急に増えるかもしれない。
来年は戌年だ、ペットショップが目に付くようになるかもしれない。
こういうように、何かを意識するとそれが自然と目に入ってくるようになる。
そしてこれは同時に、人は普段目の前の光景にあまり意識をしていない。
見たいものしか目に入れていない、ということになる。
例えば腕時計を見てみよう。
さて、文字盤の色は何色ですか、即答できる人はそうそういないはずである。
だが逆にこんなことも言えよう。
例えば腕時計の話になるが、見てくださいとだけ言われたにも関わらず、何時でしたかと聞かれたら、おそらくほとんどの人が答えられるのではないだろうか。
まったく意識をしてなくても、必要と思う情報は無意識のうちに手に入れているのだ。
ということは、日常に少しだけ今よりプラスの意識を持つことで、無意識のうちに手に入る情報は無限に増えるのではないだろうか。
人間の脳は死ぬまでに使わない部分のほうが圧倒的に多いという。
入ってくる情報が必要か不必要かはあとで判断すればいい。
とにかくいつもより少しでも周りに意識をやることができれば、もしかしたら人生が豊かになるかもしれない。
クリスマスが終われば今度はお正月がやってくる。
さて、みなさんの目には何が飛び込んでくることだろうか。