日本の登山鉄道といえば

タイヤのついた乗り物
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世界中にある登山鉄道

1871年の今日、ヨーロッパ初の登山鉄道「フィッツナウ・リギ」開通しました。
鉄道というと街中の平坦なところを走るイメージが強いですが、一部の場所では力強く山を登る姿を見ることができます。
このフィッツナウリギ鉄道はスイスを走る登山鉄道。
スイスには他にも多くの登山鉄道が開通しています。
他にもインドにはヒマラヤ山脈の周辺にありますし、オーストリアやノルウェーなど、国土に大きな山脈が走っている国に多く見られます。

日本の登山鉄道といえば

日本でも実は登山鉄道とういうのは存在しています。
大阪のど真ん中から関空や高野山までを走る南海電気鉄道が主催している、「全国登山鉄道‰会」。
「‰」は「パーミル」と読み、「パー」は「~ごとに」、「ミル」は千を意味する「mille」となります。
1,000mごとに勾配がどれだけ上がっているかを示す指標であり、50‰は1km走っている間に50m登っているということになります。

この全国登山鉄道‰会は、日本では6社が参加しています。
・南海電気鉄道
・神戸電鉄
・叡山電鉄
・大井川鐵道
・富士急行
・箱根山鉄道
この6社の路線のうち、特に勾配のきつい区間が‰会の対象の区間となります。
普通に街中を走る車両は基本ほぼ平坦なため、実際に乗ってみるとその傾斜というのを感じることができます。

大井川鐵道は一年を通してオススメ

もう10年近く前になりますが、大井川鐵道にSLを見に行ったことがあります。
この大井川鐵道では、全国から一線での役目を終えた車両が集まってきます。
そして観光列車として再びこの地で走り出すのです。

初めて行ったときは、なぜあの車両がここに、となり、不思議な感覚に陥りました。
中でもSLはやはり目玉車両であり、一目見ようと鉄道ファンのみならず多くの人が集まってきます。

またこの大井川鐵道は生活鐵道にもなっており、沿線に住む人たちの大切な足になっています。
走る車両には山から飛び出した木々の葉っぱが当たりかさかさと音を立て、ときおり開けた場所に出るとそのすべてが絶景。
自分が行ったのは夏の新緑の季節で、あそこまでハッキリと生き生きした緑色の葉っぱは、後にも先にも見たことがありません。
車内では限定グッズの販売も行っており、観光気分と大自然にどっぷりとつかることが出来ます。
また秘湯と呼ぶにふさわしい温泉もあり、都会の喧騒を離れて大自然の中で時間を送ることができます。

‰会という名前を聞いたことがない人も多いと思いますが、観光地に走る鉄道なので乗ったことがある人も多いと思います。
車両のヘッドマークには、‰を冠したものも用いている車両もあります。
場所がら日常で通る場所ではないとは思いますが、休日に足を伸ばしてみようと考えている方は、ちょっと意識して見てください。
ちょっとした知識が入るだけで、いつもとは違う風景が見えるかもしれません。