2020年のNHK大河ドラマが決まりました。
「麒麟がくる」、これだけではさすがに誰が主役かわかりませんね。
麒麟とはそもそも、中国で生まれた空想上の生き物。
動物園で見るキリンとはまったく違う、どちらかというと竜のイメージに近い神聖な獣です。
大河ドラマでも人気の戦国時代、これまで信長や秀吉をはじめ、歴史に名を残している多くの名将が取り上げられてきました。
自分の中では、もう20年ほど前のものでしょうか、竹中直人が主役を務めた秀吉がもっとも印象に残っています。
中国大返しの舞台となった岡山の備中高松城に、夏休みに連れていってもらったのがいい思い出です。
そして麒麟がくるでは、その中国大返しの秀吉と京都の山崎で対峙し敗れた武将。
その半生にはいまだ謎が多く、謀反者という事実はあれど、真実は他にあったのではという見方も近年は強まってきています。
室町時代末期に生まれ、戦国時代を駆け抜けた智将・明智光秀が主役です。
大河ドラマとして、光秀を主役に取り上げるのは今作が初めて。
同じく大河ドラマ「太平記」を手掛けた池端俊策氏の、オリジナルストーリーになります。
三日天下、謀反者、マイナスのイメージが強い光秀ですが、その実どうだったのか。
天才とも智将ともいわれた武将が、果たして私怨だけであれだけのことをやったのか。
残されている文献の表だけにとらわれない、まったく新しい視点からのアプローチに注目が集まります。
今作は大河ドラマとしてはめずらしく、物語の始まりは光秀がまだ幼少時代から。
つまり身分の低かった光秀は、その他大勢のうちのひとりにすぎません。
そんな少年がどうやって天下までのぼりつめていったのか。
どのように物語が描かれ、また光秀自身が描かれるのか、今から興味をもたずにはいられません。
まだまだ先の話ですが、とにかく楽しみですね。